ふじこ

ドラゴン・タトゥーの女のふじこのネタバレレビュー・内容・結末

ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

んんん面白い…!かなり昔に観たけれど再視聴、内容は忘れていた為に おもしれ~と思いながら観られた。

ジャーナリストであるミカエル(ダニエル・クレイグ)がとある記事内容を名誉毀損で訴えられ、敗訴してしまう処から。
苛立ちと意気消沈の中、現在は斜陽の道を辿っているとは言え有名な財閥の主ヘンリック・ヴァンゲルから依頼が来る。
[40年前に行方不明になった姪ハリエットの行方/及び犯人の特定]を。ヴァンゲルはハリエットは既に死んでおり、当時島に居た者の中に犯人が居ると考えているようだった。
表向きヴァンゲルの一族の評伝を執筆すると言う名目の元、屋敷のある極寒の島で調査を開始する。

同時に進行する、虚ろな目で眉のない黒髪の女性リスベット。依頼された対象の身辺調査等を時に非合法な方法で行う調査員。彼女がドラゴンタトゥーの女。
精神を患っているようで、とっくに成人していても後見人がついている。
その後見人が倒れてしまった事で、後任の後継者に変わるが、その精神科医は歪んだ性癖の持ち主で一人でお金の管理を許されないリスベットがお金を必要とする度に性的な行為を要求、遂にレイプされてしまう。
もう一度お金を貰い、要求に応じる振りをして逆に拘束、棒でやり返した上に"レイプ魔のブタ野郎"と胸に刻んで念を押す。

ここからスタートするミステリーにワクワクした。
過去にあった事件の真相を暴く、みたいなのに弱い。すきだ。しかも失踪事件だ。
正直最初はリスベットのターンが何しにあるのか分からず、早くミステリーを!はやく!と思っていたのだけれど、これが彼女の背景にあるものであり、子供の頃からこんな風に生きてきた彼女自身を説明するのに必要だったのだと後になって気付く。

実際調査員としてのリスベットはとても有能で、ミカエルと其々のルートで調べ上げ、事件の真相に迫る。
途中、戸惑うミカエルを押し倒して関係を持つけれど、愛と錯覚した執着や信頼できる大人に懐く少女のようで、彼の為に用意した革ジャンを持って見てしまったミカエルが不倫関係の同僚女性と立ち去って行く最後は少し悲しかったなぁ…。

事件の真相自体はなんやかやミスリードとかもありつつ、意外性はそこまででもなかったのだけれど悲しいし胸糞の悪い話で全体的にシックな色合いの画面で進む映像にマッチしていて、好きだった。
寒くても雪景色がいい。
あと眉毛もないし血色も良くないし変な髪型なのに雰囲気があって美しいとすら感じるルーニー・マーラもとても良かった。
猫ちゃんの件だけは許されない。
ふじこ

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