ハナカズキ

ドラゴン・タトゥーの女のハナカズキのレビュー・感想・評価

ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)
4.1
デヴィッド・フィンチャーに期待していたものを、期待以上に見せてくれたような作品でした。

158分と長いのですがやはり長い分とても重厚で、面白い映画2本分見たほどの満足感を得られました。この長さをだれることなく見ている者を引き付けて離さない手腕はさすがの一言です。

よく90分前後のサスペンスやミステリーなどを見るのですが、もちろんそれはそれで面白いのですが、やはり物語の深みのようなものが全然違うなと感じます。

ストーリーを簡単に紹介すると、主人公のミカエルのもとに財閥の元会長から40年前に起きた姪の失踪事件を調べてほしいと依頼され、その真相を調査していくという物語です。

前半はそのミカエルを中心に進んでいくシーンと、ドラゴンタトゥーの女が中心に進んでいくシーンが交互に映し出されるのですが、この二人の関連性がはっきりわからないまま進んでいきます。そういう演出が好きなのでかなり引き付けられました。中盤からは二人の話が交わっていきます。

ラストまでずっと面白かったのですがこの映画には一つ難点があって、それは登場人物が多いということ。しかもスウェーデンが舞台ということで全員名前がスウェーデン語の名前。スウェーデンの名前って馴染みがない上に長くて覚えられない。もう誰が誰か大混乱でした。途中で一時停止してネットで相関図を出し、名前と関係性をチェックしながら見ました。

途中で何度かその相関図を見るために一時停止したため、ところどころ“現実に戻る”瞬間、“夢から覚めた”瞬間があり没入でききれなかったのが悔しい。登場人物が多い時はシンプルな英語名で、できれば全員超有名俳優さんでお願いしたいです!
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