いののん

ドラゴン・タトゥーの女のいののんのレビュー・感想・評価

ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)
4.2
ようやく原作を読了!(といっても、『ミレニアム1』の上下2冊まで)


これで、オリジナル版3作再鑑賞と、このフィンチャー版初鑑賞と、原作上下を初読したことになるわけだけど、結論を先に言うなら、とにかくどれも面白かった。互いに補完し合って、面白さが3倍になった。とはいえ あくまで私にとっては、ということだけど、今作はあとで観たから 分が悪い。オリジナル版をすでに観ているから、ストーリーの大筋はわかっているし、その時すでに大きな衝撃を体験済み。オリジナル版を初めて観た時には、全く知らない役者ばかりで めちゃ新鮮。対して 今作は、ダニクレもルーニー・マーラも、どちらも役者なのだということを私はすでに知っている(当たり前かw)。


今作品の方が、説明が丁寧で親切。すでにストーリーを知っている私には、丁寧すぎるように感じてしまう。突き放した感じが弱いような。でも、観てから時間が経つにつれて、こちらの方も、好きがゆるやかに上昇している。好きの上昇中!!


犯人と思われる者について、目星がついたあとの展開はとてもこわくて、本当に緊張した。わかっていても怖い。それから、ルーニー・マーラ!身体をはって頑張っていた。それは素晴らしいことだった。ルーニー・マーラが持っている優しさとか愛くるしさとかが、声からも表情からも、もれ出る。原作を読んで気づいたことだけど、翻訳された本からのイメージは、もしかしたらルーニー・マーラの方が近いのかも知れない。


そして、最後。あれはない! ダニクレ君、君は そんなんでいいのかい? どっか間違ってないかい? ルーニー・マーラ、もっと怒りなはれ-!


いちばんツボったのは、ダニクレが 猫たんを、「キャーーーーット!」で呼ぶところです(中盤)。だから尚のこと、そのあとの猫たんが・・・
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