てっぺい

エル ELLEのてっぺいのレビュー・感想・評価

エル ELLE(2016年製作の映画)
3.5
自分を襲ったのは誰なのか、その疑問を軸に展開されていく屈折した愛情、様々な愛と性の形をありのままに描いた、サスペンス“変態”ロマンス。
主演のイザベル・ユベールは第89回アカデミー賞主演女優賞ノミネート。ほか125ノミネート、64受賞作品、「氷の微笑」のポール・ヴァーホーヴェン監督作品らしい。
イザベル・ユペールは、何が起きても動じず冷静なミシェルを演じていて、それが映画の中に数カ所だけある、性への感情の解放のシーンをより印象強いものにしている。
まあしかし性の描写に対して年齢やら性別やら貞操やら、なんでもござれの変態映画。ある意味リアリティがあるのかも知れない、映画としてのエンターテイメントは楽しめると思う。
次第に明かされていくミシェルの生い立ちで、彼女が屈折した愛を許容する説明をしていると思うんだけど、もう少しその関係性を明確に説明してあげないと、2時間の映画の重みやメッセージが足りない。
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