アイ・ラヴ・ポンジュノ。
ホットで社会性のあるテーマを扱いながらも、説教臭くなく考えさせてくるバランス感覚が本当に素晴らしい。
エンタメだって彼の腕にかかれば全く問題なし。本作はその手腕を持って老若男女も楽しめる作品に仕上がっている。
どこまでいっても彼の映画には完全な悪人が出て来ないように思う。ＡＬＳの軍団が正義のように見えつつも、生産場のシーンでその矛先は肉食の消費者に向けられる。
「上手いな」と思ったのは、ミジャの家が鶏を飼育して食べているところ。最後のシーンでは、まるで視聴者にリマインドするかのように、うるさく鶏が鳴く。
オクジャとミジャがどんな会話をしていたのか。それはきちんと考えて解釈しないといけない気がした。
名だたるハリウッド・スター達によるノリノリの演技が最高。一人ひとりキャラが立っているし、これはポンジュノが上手く乗せたんだろなと思うと感服。その中でも個人的なＭＶＰはチェ・ウシクだったが笑
少女という特性を活かしてダイナミックに動きまくるミジャは最高でした。
