いやはや…ジェイクさん。
貴方は、素っ頓狂な役をやらせたら右に出るものはいないわね。
ポン・ジュノにジェイクと聞いたらclipするに決まってんだろーと思い、蓋を開けてみたらNetflix限定ときた。
劇場公開だけでなく、これから様々な媒体で映画を作る人たちの可能性が広がればいいなと思う。
ここ最近、屠畜関連の本や映画を積極的に読んだり観たりしていたので、個人的にはとてもタイムリーな作品。
豚がぶひぶひいっていれば可愛いと思うし、豚肉として食卓に並べば美味しくいただく。
でもその中間の屠畜をまざまざと見させられると「かわいそう」という感情が湧く人間がいる。
牛は良くてもクジラはダメという人間もいる。
それぞれの国や人種、宗教に関わる話でもあるのでとてもデリケートな話題だとは思うが、そこを「オクジャ」という架空の動物を持ってきたことでメルヘン且つ、鋭角に切り込むことが出来る。
それにしても、ミジャがアクションスターばりに動いてくれるし、ウォーキングデッドに出ていたあの方も出演しており、リリー・コリンズは大人っぽくなっていて、もう親戚のおばちゃんのように驚いちゃったり。
監督に全権委任をしてくれるということで、今回Netflixで映画を作ることにしたと監督がインタビューで話していた。ハリウッドのスタジオじゃ、食肉工場でのシーンはNGにしたいということだったそう。個人的にはあそこでの展開がうやむやにされたらこの映画の伝えたいことや、大切なことが半減してしまうんではないかと思う。
映画を作るって、大変だけど素晴らしいことだなと改めて実感。
2017/7/13
