とむ

オクジャ okjaのとむのネタバレレビュー・内容・結末

オクジャ okja(2017年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ワタクシゴトになりますケド、
半年くらい前にiPadを買いまして。
Proのいっちゃんデカイサイズなんですケド、これがもう見事に采配ミス。
デカすぎてカバンに入れづらいし、
持ち運ぶレベルの映像にそこまでの高解像度を求めてない。

とはいうもののローンで買っちゃったし、
なんか使い道ないかなーと思ってNETFLIXに契約しまして。
最初に観たのがこれでした。
これからもっと活用するゾォ。


グエムルの時も思ったけど、よくもまぁここまで荒唐無稽な話を上手くまとめるもんだよね、ポン・ジュノ。

スノーピアサー以降、
ハリウッド的なストーリーテリングに傾倒し始めたのかな?と思いきや、
ガラスの自動ドアを突き破ろうとするシーンからの一連の流れとか、
ブラックなんちゃらから逃げようとするポール・ダノらとか、
ジェイク・ギレンホールがオクジャの肉を摘出してからの食卓への大胆な時間飛ばしとか、
いかにもポン・ジュノ映画的などたばたユーモアに溢れたシュールなシーンも多々あり、
ある意味安心したり。


ラストのオクジャを助け出すシーンとかも、お涙頂戴愛玩映画とは一線を画す映画的ロジカルな解決法を提示したり、
その後、オクジャ以外の「彼ら」がミジャに対して託す「あるもの」の扱い方だとか、
中途半端なエンタメ映画とはまた違う、
ちゃんと魅せるシーンがあるのがさすがポン・ジュノ印。


この映画で偉いなぁと思ったのは、
ミジャが食肉にされる彼らの「過程」を目にするシーンをちゃんと入れてること。
あまつさえ、オクジャが食肉加工される直前まで事態は進んでしまっている訳で、
あのシーンがあるとないとでは、
彼女の今後や、ラストの食事シーンの意味合いが大きく変わると思うんですよね。


ぶっ飛び世界観な映画だから、
ツッコミどころだったり
投げっぱなしなシーンもまぁあるにはあるんだけど、
そういうのもひっくるめて楽しく観れた気がします。
ただ、ポン・ジュノのこれまでの映画群にすっかりヤラレてしまった身としては、
やっぱり劇場作品の新作を楽しみに待ちたいところです。


ミジャのじーさんが子(孫)離れできないワガママジジイの癖して、
良い父親であろうとしてんのが腹立つぜ。
とむ

とむ