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背信の日々のSYUのレビュー・感想・評価

背信の日々(1988年製作の映画)
4.0
2023/09/19
監督 コスタ=ガウラス
デブラ・ウィンガー
トム・ベレンジャー

"隠し通せぬ秘密"

危険な差別主義集団の正体を探るために、本拠地と疑われる街に潜入した主人公の女性FBI捜査官が、謎めいた男性と惹かれあいながら、やがて男の恐るべき秘密に触れていく様を描くスリラー。

D・ウィンガーでもう一本。

「ブラック・クランズマン」の時も書いたが、小さい頃に見たアメリカの傑作ドラマ「警察署長」で初めて知った白人至上主義団体「KKK」の恐ろしさが未だに印象に残っている。

本作ではその差別主義が、子供にまで浸透していて心底恐ろしく感じた記憶。

有能な筈のFBI捜査官が、あっさりと男に惚れたりと、少し脚本に強引さもあるが、相手役のT・ベレンジャーの色気がそこを妙に納得させる演技でした。

あまり知られてないかも知れませんが、なかなかの良作だと思います。


監督のC=ガウラスがこの後に撮った「ミュージック・ボックス」は個人的には上位にはいる傑作スリラーで、初めて見た時はラストシーンで身体に震えが走った記憶がある、今度再鑑賞してどっぷり浸かりたい。

鑑賞1989年頃、VHSにて
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