スギノイチ

背信の日々のスギノイチのレビュー・感想・評価

背信の日々(1988年製作の映画)
3.4
黒人差別を描きながら、レイシストを悪役ではなくメロドラマの相手役に配するというのは挑戦的な試みと思う。
単なる勧善懲悪撃にしないためには、「差別する側の理屈と感情」を描くのも重要だ。
ただ、トム・ベレンジャーの造形が「こんなやつどこがええねん」の域を出ないのは失敗(ベトナム帰りという設定もプラトーンすぎる)。

デブラ・ウィンガーは好演だし、ラストショットもかなり良いので惜しい作品。
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