こばまさ

奴が嘲笑うのこばまさのレビュー・感想・評価

奴が嘲笑う(2015年製作の映画)
2.9
年の瀬に、また悲しい訃報。
『パラサイト』や『最後まで行く』でおなじみの、イ・ソンギュンが…
過去に観た事なくてサブスクで観れる作品が限られていたので、この作品になりました。
短めのレビューなので、スルーして頂いて構いません。


-大手法律事務所のエースとして、100%勝ってきた弁護士・ビョン・ホソン(イ・ソンギュン)
薬の副作用をめぐる裁判でも、その見事な話術で製薬会社を勝訴に導いていた。
その手腕を見込んだ製薬会社の会長から、新たな弁護依頼を受ける。
それは、女子大生殺害の容疑をかけられた、会長の運転手の弁護だった。
順調に裁判を進めていたホソンだったが、裁判の最終日で全てが覆る事に…-

“よくある2時間ドラマ”


好きなジャンルだし、キャストも悪くないだけに、TVのSPドラマ感が拭えない。
要は、描写もストーリーも弱い。
地上波なら余裕で放送出来そうだし。

何回も面白くなりそうなキッカケはあるんだけど、そこに行き着くまでもダラダラ長いし、最後までどこにも振り切らない。
イ・ソンギュンの為に観たけど、これは選定ミスったな。

ただ、イ・ソンギュン自体は悪くないし、文字通り孤軍奮闘の作品。
1番良かったのは、キム・ゴウン。
『コインロッカーの女』でしか彼女を観た事がないけど、このザ・韓国!な顔が堪らない。
パク・ソダムとキム・ゴウンは、なぜか応援したくなる。


正直言って、特筆すべきポイントがほぼ無いし、安定の韓国作品のジャストど真ん中って感じでフィニッシュ。
シリアスなのかそうじゃないのか、その辺も中途半端に映ってしまって、集中力が最後まで持たなかった。


ただ、本作の唯一の見せ場、ハイライトは間違いなく、イ・ソンギュンを全力でビンタしたキム・ゴウン!しかも2回も!あれは絶対に痛いから…

まだまだ色んな作品で観たかったイ・ソンギュン、本当に残念ですが、ご冥福をお祈りします。
こばまさ

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