韓国が誇る名登山家のオム・ホンギルと後輩のパク・ムテクの登頂を目指す中で芽生えた切っても切れない絆を描いた実話ベースのアドベンチャードラマ。
こんな実話があったとは。山に魅せられた人間たちの強い絆。お得意のコメディ演出で最悪の出会いから最高の師弟の関係になるまでを面白く描きながらも、一歩間違えれば死につながる、それもじわじわと殺しにかかる情け容赦無いヒマラヤ山脈のスリリングな展開も見せていく。
ハンデを負いながらも弟子のために容赦なき山脈に立ち向かうさまは感動。オム・ホンギルという世界的に見ても凄まじい功績のある登山家だからできたことでもあると思うけど、それでもここまで情熱で行動できる人はそうそういない。
逃げることも正しいと描きながらも、それでも命を賭して人のために仲間のために動いた事実を称える。自己犠牲を全面的に是と捉えないながらも、その行いは称えるちゃんとした描き方だった。でも、超無粋なことをいってしまうと、登山はやはり死を覚悟して自らが死ににいくようなもんだから、それがよぎってしまって思う以上の感動は無かった。そんなドライな自分に辟易する。
