老人や女性を狙い強盗を重ねる伊豆見。
ある夜、強盗しようとした女性を刺してしまい逃走する。
そして行き着いた宮崎県の山深い場所で怪我をしたスマに出会う。
とても良い映画だった。
親に捨てられた伊豆見にはこの生き方しかできなかった。
辛い環境で真面目に生きている人もいる。
しかし親に裏切られ、全く愛情を知らずに育った人間はそれが出来ないのだろう。
犯した罪は絶対に許されることではない。
ただ、どんな人もやり直すチャンスは与えられるのだと思った。
どこまでも優しいスマ、ちゃんと叱ってくれるしげじぃ。
そこで伊豆見は人として少しずつ成長していく。
スマ役の市原悦子、しげじぃ役の綿引勝彦の両者はもちろんのこと、伊豆見役の林遣都がとても良かった。
スマの息子役の相島一之のクズっぷりが印象的。
ラストシーンに希望が見え、とても良かった。
東伸児監督作品