このレビューはネタバレを含みます
ミュージカルはだいたい好きになれないが、これはなかなか。
まずは撮り方が良い。タンゴの迫力あるアップ、酒場のイキイキした足運び、ダンスだけでなく普通の場面でもロマンティックなシーンも魅せるものがある。かなり好き。
もちろん踊るシーンも感情が溢れていて綺麗だけど迫力がある。クラシックでありつつコンテンポラリー、響いてくるねー
ただ最後のダンスがどうにも響いてこなかった。感動を呼ぶような音楽でも踊りでもなくて、コンテンポラリーの悪いところ。あとは君の想像に任せる、みたいな純文学のような堅苦しい有象無象でピンとこなかった。
新しいミュージカルの片鱗ではあったので悪くないけど、ストーリーにはもうちょっとひねりが欲しいし、最後のダンスはもっと視聴者フレンドリーでもいいと思うなあ。