FREDDY

ハートビートのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

ハートビート(2016年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

マイケル・ダミアン監督がキーナン・カン、ニコラス・ガリツィン、ソノヤ・ミズノの共演で制作したダンスムービーである本作は、プロのバレエダンサーになるためニューヨークへと訪れ念願だったマンハッタン芸術大学のダンス学科に通い始めるも、指導に熱を燃やすクラムロフスキーらによる授業についていけず苦戦を強いられていたところ偶然出会った、地下鉄で演奏し生活費を稼いでいたイギリス人バイオリニストのジョニーに惹かれていたところ突然勃発したダンスバトルの最中に彼が祖父の形見であるバイオリンの盗難に遭ってしまったことで、労働ビザはおろか故郷に何もないと話すジョニーのためを思い新しいバイオリンの購入資金として2万5千ドルもの賞金と大学の奨学金、おまけに学生ビザも得られる"弦楽器&舞踏コンクール"の出場を提案するも断られてしまったことに憤りを感じていたルビーが、バイオリニストの学友カイルの誘いを受け基金パーティに参加し、グリーンカード詐欺に遭い家賃も払えず居場所を失いかけていた現状を見つめ直しウェイターとして働いていたジョニーがある"騒動"を起こしより一層の憤りを感じていたその後日、謝罪のために大学に訪れてきた彼からともにコンクールに出場することを打診されたことで、ジョニーが暮らすアパートの下の階で練習に精を出していたダンスチーム"スイッチ・ステップス"の協力を得ながらコンクールに臨もうとしていた矢先に思わぬ事態や、名門校のダンサーを従えたジョニーを敵対視するカイルと校内一のダンサーであるエイプリルが目の前に立ちはだかったことでコンクールで優勝すべく仲間たちとともに奮闘していく様が描かれた作品となっているのだが、大まかなあらすじこそは教科書通りのサクセス・ストーリーながらジャンルを超えたダンスと音楽の融合、そして躍動感や爽快感溢れるダンスパートは単純に観ていて面白かったですし、ストリートダンスからはじまりタップダンス×クラシックバレエ、ヴァイオリンのソロなどと様々な構図で魅せるバトルシーンも良かった。キーナン・カンパやニコラス・ガリツィン、ソノヤ・ミズノといったキャスト陣も魅力的とまでは言えないが惹かれるものがありましたし、本作は気軽に楽しめる作品であることに間違いはないですし、暇つぶしに最適な一作といったところでしょうかね。面白かった。
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