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動物農場のmiharuのレビュー・感想・評価

動物農場(1954年製作の映画)
4.0
「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」でも登場したジョージオーウェル原作の社会主義批判の風刺アニメ。

面白い。世界史、社会主義の歴史については正直苦手だけどナポレオン=スターリンは分かった。映像特典の解説ではスノーボール=トロツキー、爺さんはマルクスとレーニンを併せたような存在らしい。ただよく分かってなくてもメッセージはちゃんと伝わると思う。

2本足は悪い。4本足は良い。
動物はほかの動物を殺してはいけない。
すべての動物は平等である。

最初はシンプルで正しい言葉たちが、いつの間にか書き加えられたり例外がついてたり、支配者の都合で自由に歪められていく様が恐ろしいなと思った。
4本足の豚が2本足で立ち、服を着て酒を飲む姿。動物か人間か見分けがつかなかった、という本のラストもなんともぞっとする。

特典のオートマニア2000もアイデアが斬新で面白かった。全ての動物の吹き替えをやってるおじさま、すごい!

予告編の宮崎駿の言葉
>歴史は繰り返す。支配する者とされる者。その構造は変わらない、ただ・・・今、豚は太っていない。
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