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マンチェスター・バイ・ザ・シーのcrnのレビュー・感想・評価

3.5
罪にならず罰を与えられない過失の重さと、喪失の悲しさがどれほどかを徐々に見せていく展開に引き込まれる。街の描写から、兄と甥との美しい思い出や、亡くした娘に与えた苦痛の想像という心理描写に移っていく流れも上手だった。

リーが甥の存在をきっかけに避けてきたものに対峙してもがき、しかしそれに打ち勝てないことを認める姿には真実味があった。住めないけれど、つながりは断ち切らないという選択は、留まっていた人生の一つの歩みに思われた。
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