JPSProodle

マンチェスター・バイ・ザ・シーのJPSProodleのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

タイトルで勝手にイギリス映画だし、観なきゃ!と思っていて予備知識なしで鑑賞、普通にアメリカ作品でした(^^;)

孤独で虚無的で、自暴自棄にも見える主人公リーの日常から物語は始まる
過去と現在の映像が織り混ざり少しずつ詳らかになっていくリーの過去

私は出来過ぎなハッピーエンドは好きじゃなくて、完璧にはあと一歩届かないくらいのもやっとしたハッピーエンドくらいが1番好きなんだけど
これは全然ハッピーエンドじゃなくて
逆に言えば、深すぎる傷は癒えることもなく、何も変わらない日常に戻るだけのラスト…
でも、不思議なくらい後味の悪さがなくて
エンドクレジットでは独特の心地よい空気感の中、
あの「あー映画観たな」っていう満足感に浸ることができた
(あの余韻の中で流れるエンドクレジットのなんとも言えない感覚はテレビドラマじゃ味わえないのだ!)

こういう知らない俳優ばかりの映画って入り込めるから好きだなあなんて思っていたら、途中で元妻がミシェルウィリアムズと気づく
随分とこの役に豪華な、なんて最初は思ってたけど、
終盤2人が偶然出逢うシーンがとても重要な気がして、ああだからこの人だったのねという感じ
(ついでに言うと主演のケイシーも私がピンときてなかっただけでベンアフレックの弟で主演男優賞まで獲っていたという、掘り出し物だと思ったら超メジャー作品だったw
結果的にはマット・デイモンよりよかったなー)

パトリックが凄くよくて、勝手に私好みの
ブリテンボーイと思っていたら普通にNYC出身
イギリス顔なのに(?)
ジェシーアイゼンバーグっぽい好きな顔(彼もアメリカ人だけど…w)
WOWOWでは親が死んだのに女の子とやることしか考えてないとか笑われてたけど、
少年と大人の狭間にいる心の揺れや寂しさ、
亡き父親への愛情をリーに求めたいけど真っ直ぐには求められない、そんな姿が愛おしかった
きっと周りの人の愛情を受け、これからのリーを支えていってくれる存在になっていってくれるよね

久々に高評価つけました!
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