どらこ

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツのどらこのレビュー・感想・評価

3.5
あのマクドナルドが、いかにして最強のハンバーガー帝国を築いたか、ノンフィクションで描かれる。
俺たちが愛したマックに、こんな背景があったなんて知らなかった….


いやぁ〜〜よく上映できたな〜と思った笑

マクドナルド本社側はブチギレてたらしいけど、事実だからしゃあない。



バニラシェイクマシーンのしがない営業マンとして活動していたレイ(ハゲ)は、
地元で愛されるハンバーガー屋に目を付ける。
テイクアウトのみで、即座に出来立てハンバーガーを提供できる高回転率なシステムと、
その味のクオリティーの高さは、凄まじい衝撃だったらしい。
その後色々あってそのハンバーガー屋を主人公が乗っ取り全国展開する。

創業者の兄弟は主人公の強引な申し出に度々断るけど、強引にビジネスを遂行させられ、
気付いたら既に権力は主人公のものとなり、自分たちは蚊帳の外だった。的な流れ。

このように主人公(ハゲ)は一方的に悪として描かれる。



まぁでも、ここまでマックが巨大になったのは間違いなくハゲのおかげ。
あのまま兄弟が経営していても地元の有名店程度にしかならなかったんだろうね。

創業者兄弟はあくまで職人気質、主人公(ハゲ)はビジネスマン、その差だった。

ビジネスも凄く巧みで、母親の胸に見える黄色のアーチ型をシンボルにして消費者に無意識な親近感を与えたり、赤と黄色というあえて攻撃的な色の組み合わせを使い印象強くしたり、
土地自体をマックが購入し、今までと違い土地代が必要無くなった中間層がフランチャイズオーナーに参入しやすくなったりと、これでもかというほど成功するビジネスの過程が描かれている。

んもう凄まじいブランディング力。


でも、やっぱり見終えた感想としてはあのハゲは嫌な野郎だという感想は変わらない。
自分の育てきた大切な店が、気付いたら見知らぬ男に乗っ取られてしまった。
ただそれだけでかわいそう….

最初はあの兄弟も発言力があったのに、徐々に空気になっていくあの感じ…


極め付けは、ラストシーンで結んだ契約の「利益の永続1%保証」。
秒でシカト。あれだけは本当にひどい。どんな気持ちであの兄弟がサインしたかわかってんのかハゲは...




とまぁ、マックという身近な存在が題材なので、めちゃくちゃ見応えあった。

一番好きなメニューはシャカシャカポテト(バーベキュー味)です。
どらこ

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