つばさる

ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命のつばさるのレビュー・感想・評価

4.0
第二次大戦中ポーランドのワルシャワで動物園を経営する夫婦が、ナチスドイツから約300人のユダヤ人を救った実話です。

ストーリー ★★★★☆
キャラクター★★★★☆
オシャレ度 ★★★★☆
エンタメ度 ★★★☆☆
メッセージ性★★★★★

序盤、空襲で多くの動物達が犠牲になります。
さらに壊れた檻から逃げた動物は危険と見なされ、射殺。動物園は壊滅状態に。

そんな中経営者のヤンと妻のアントニーナは、ナチスの支配下にあった園で、表向きはドイツ軍への食糧供給用の養豚場の運営をし、餌を運ぶトラックにユダヤ人を乗せ園内にある夫婦の家の地下室で匿うという事を思いつきます。

動物園には常にドイツ兵がいて、夫婦の家にはヒトラー直属の動物学者ヘックが頻繁に出入りする為、いつ発覚してもおかしくない状況。

地下室には小さな子どもも居たので、物音を立てずに隠し通すのは大変な困難だったかと。

「シンドラーのリスト」とはまた違った形で一度に数人ずつ、兵の目を盗んで何年もかけて地道に逃していきます。

私は動物が殺されるシーンからずっと泣きっぱなしでした。小さな子ども達が無邪気に(おそらくアウシュビッツ収容所に向かう)列車に乗るシーンは、ほんとに辛いです。

戦争映画は多く存在しますが、今作は一般市民の目線で描かれていて、より身近に感じられる映画だと思います。

是非多くの人に観て欲しいです。
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