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ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命のerikaのレビュー・感想・評価

3.0
「杉原千畝」と同じく、第二次世界大戦下にユダヤ人を救った夫婦の実話です。

杉原千畝はドイツにとって同盟国の外交官であったため、ユダヤ人を逃がしている疑いをかけられたとしても警告ですみました。
しかし、この映画に出てくるアントニーナとヤンの夫婦はポーランドの一市民であり、状況はドイツの占領下でもあります。ユダヤ人を匿っていることが悟られれば、匿った人達諸とも射殺されてしまう...そんなリスクを背負ってでも罪のない人々の為に行動した素晴らしい方です。
困難の中にあっても正しいと思ったことのために戦う、人の意思の強さと優しさに感動しました。

ドイツ人の動物学者のヘックは夫婦の友人でしたが、ドイツがポーランドを占領すると園の支配者として登場します。
戦争は人の醜さを剥き出しにさせます。
ヘックは平時であれば、知性的で優しく動物の研究に情熱を燃やせるような人物です。
そんな人が銃を持ちユダヤ人を探し家を荒らす様は、見ていて恐ろしくも悲しかったです。
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