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ウォー・ドッグスのYYamadaのレビュー・感想・評価

ウォー・ドッグス(2016年製作の映画)
3.5
【ブロマンス映画のススメ】
~恋愛ではない男性同士の熱い関係

◆本作が示す「ブロマンス」:
 元親友同士の激しい愛憎

◆作品のジャンル:
 ブラック・コメディ、伝記ドラマ

〈見処〉
①実話を元にしたブラック・コメディ
・『ウォー・ドッグス』は、ローリング・ストーン誌に掲載されたガイ・ローソンの記事を原作に、武器商人の若者の成功と転落を実話をもとに描いた、2016年製作のブラック・コメディ。日本未公開。
・本作の舞台は、イラク戦争真っ只中のアメリカ。マイアミビーチで暮らす若者デイビッドとエフレムは、知名度の低い公募入札を利用し、米軍相手に武器販売の契約を取り付けることに成功。
・大金を稼ぐようになり贅沢な暮らしを送りはじめる2人だったが、アフガニスタン軍に武器を調達する取引に手を出したことから予想外の事態に陥ってしまう…。
・本作は、トッド・フィリップスが『ハングオーバー!』シリーズの次に監督した作品。彼の得意とするブラック・コメディ満載ながら、所々の緊迫感のある描写は、彼の次作『ジョーカー』(2019)に通じている。

②結び…本作の見処は?
○: 「純粋な青年」が「生死を掛けた取引」による「つかの間の成功」。起承転結がしっかりしており、映画の世界に没頭しやすい。トッド・フィリップス監督の優れた力量によるもの。
○: イラク「死の三角地帯」やアルバニアでの取引シーンなど、サスペンスとしても見処は多い。
○: アナ・デ・アルマスがとにかく美しい。彼女を観るだけでも鑑賞価値あり。
▲: クズ役のジョナ・ヒル、『セッション』と代わり映えしないマイルズ・テラーのイライラ配役にストレス感あり。
▲: ラスト・シーンの唐突感に余韻なし。
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