たかちゃん

妻と女記者のたかちゃんのレビュー・感想・評価

妻と女記者(1950年製作の映画)
2.0
千葉泰樹のコメディ。しかし、コメディ演技は池部良と若山セツ子だけ。設定に無理があるから、伊豆、角、山根、菅井らは無神経としか言いようのないキャラクターになり下がり、辟易。部屋を貸してトラブルが発生するという話はよくある。間借り人や隣人から事件に巻き込まれる話は、コメディからスリラーまで、数えきれないほどある。『二階の他人』、『ネイバーズ』、『見知らぬ隣人』等々…。しかし、本作は伊豆も角も悪意はないが、善意の暴走で「馬鹿だなー」と言いたくなる。これでハッピーエンドなんて、妻の山根がお人良し過ぎる。もっとも、山根のはっきりしない態度にすべての原因があるのだが。千葉泰樹とは思えない失敗作。
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