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Wise Blood(原題)のENDOのレビュー・感想・評価

Wise Blood(原題)(1979年製作の映画)
4.2
主人公ヘイゼル・モーツの血走った眼と干し首newイエスをズタボロにする狂気とサバスの色仕掛けと真しやかな陰惨な過去…ハリー・ディーン演じるホークスに突きつけられるマッチ棒や偽者への無慈悲な仕打ち、警官の尋問の理不尽さなど脈絡のなさに驚きながら震える。イーノックの発達障害者としての孤独はひたすらコミカルだが何とかして一人でも友達を作ろうとゴンガの肉襦袢も功を奏さない。人間の本質的分かり合えなさが通底する硬質さ。自らをば狂信する普通ではいられない極端で周縁的な人々が織りなす堂々巡り。P.シュレイダーの『魂のゆくえ』と重なる。
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