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Wise Blood(原題)のotomのレビュー・感想・評価

Wise Blood(原題)(1979年製作の映画)
5.0
2021年8月8日
久々に原作読んだので。俺は清いから始まって清くないで終わる。キリストがいなければ罪はないと云う超屁理屈で己が真理を追求する不器用なヤツ。南部の大衆の歪な信仰の形に限らず、世の中の潮流、慣習に疑問を持って抗う賢い血を持つ人間を世界はキチガイ呼ばわりしてしまうから辛いわな。握手されないイーノックの導き出した答えも酷いもんで、とにかく絶望的に悲しい人間ばっかり出てくる。いい加減に日本語字幕版出してくれ。ain't連呼でなんだか混乱する。

2020年1月2日
Weyesでなくてオリジナルの方のWise Blood。の、映画。どうしても観たかったので、日本語字幕無しの気合いで鑑賞。イーノックのエピソードやら若干端折られている箇所はあるものの、ほぼほぼ原作に忠実。神がいなければ全ての罪は存在しないとロシアはカラマーゾフのイワンよろしく『キリストのいない教会』を布教するヘイゼル・モーツ。生石灰で目を潰し、足に石を仕込んだりでセルフなヨブ化の挙句に何やらキリストか何かに見えてくる。信仰の真髄をストイックに追求するとトチ狂って見えてしまう歪んだ世の中。
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