蓮

あしたのパスタはアルデンテの蓮のレビュー・感想・評価

4.0
ゲイであることをカミングアウトしようと帰省した主人公と、主人公より先にカミングアウトして実家から逃げた兄のお話。

テーマに対して作風が穏やかに作られていて、良い意味で軽く見れる映画です。同性愛を描く作品にありがちなお約束の悲劇はなく、同性愛であるという主人公の悩みを「家族の関係性の問題の一つ」という括りでまとめ、どこにでもある問題として描いているのが好感が持てました。

邦題に対して否定的な意見をよく聞くのですが、個人的にはこの邦題はすごくお気に入りです。
イタリアにとって最高のパスタはアルデンテであること。最高の家族の形を目指して、「明日はきっとアルデンテになれる」とポジティブな解釈がされているのが粋。
蓮