Shibawithbread

あしたのパスタはアルデンテのShibawithbreadのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

紳士になるよりも
自分の幸せを考えなさい

良い一日を

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自分勝手な奴には孤独がお似合いだ

紳士になりたければ
農民より朝寝坊してもいいけれど
怠け者より早起きするの
真の紳士は働き者よ
ーまだ紳士になれる時間?
ええ、起こしてあげたからね

甘く耐え難い日々
叶わない愛は終わらない
永遠に続くものよ

弁護士に何か問題でも?
法廷(フォロ)より穴{フォロ)で本領発揮よね

可愛げのない娘ね
私も奥様が大好きです

水がなかったら?
体を洗わない
窓ガラスがなかったら?
風が吹き抜ける部屋で
ペットがなければ床に寝る
じゃあもし…
何もなくてもお前と新しい家に行き
二度と離れない

ある晩ナポリの月の綺麗な海辺で
翼をなくした天使と出会った
ある晩ナポリで星のことなど忘れ
翼がないのに僕を空へと

・原題の「Mine vaganti」は「(何をしでかすか分からない)危険人物」「(いつ爆発するか分からない)浮遊機雷」の意味である。
(wikiより)
・マルコ可愛スギィなのはいいけど、廊下で熱烈キッスは無防備スギィ
・死出の旅路は美しく青いドレスと死化粧
砂糖菓子の山 最後の晩餐

叶わなかった愛を抱え生きてきたノンナ、家族を愛するゆえに盲目なパードレ、マードレ。自分を隠し家族に尽くしてきたアントニオ、家族と離れローマでゲイとして孤独を感じてきたトンマーゾ。
ある晩餐の席で鳴らされたグラスの音、それは爆弾の起動音。

ニコラとノンナの話もきになる〜!弟と惹かれ合いながらもその兄と結婚するしかない。式の前、白いレースの波に紛れる黒々しい拳銃、胸に向けた銃口とそれを阻む愛するアモーレミオ。


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協会のファサードや彫刻
様々な場所に私の記憶は刻まれるのだろうか
昔私を迎えてくれた道を最後に歩きたい
“トスカーナの花嫁”と呼ばれた私
乳白色の街並み
溢れる光
私の足音は通りにとどまるのだろうか
私の町レッチェに
旅立つ前にお別れを
財産はアントニオとエレナとトンマーゾに
ただしニコラの土地はアントニオのものに
アントニオあなたの居場所はここよ
この土地が生きる力をくれる
ルチアーナあなたには少し勇気が必要ね
泥棒は窓から入ってくるとは限らない
ヴィンチェンツォとステファニア
アントニオを拒むのはおやめなさい
大地は木を育むものよ
トンマーゾ私たちの話を
私たちの歴史 土地 家族
私たちがしてきたこと犯した過ち
自分が信じられずに諦めてきたことを
書きなさい
“爆弾”は去ります
みんなで私をそう呼んでたのでしょ?
ときには全て打ち壊すことも必要よ
最初は誰もが戸惑い混乱するでしょう
でもそこから新たな道が開ける
死にたいほど辛い時こそ微笑みを忘れるなと
ニコラが教えてくれた
家から私の声が消えても悲しまないで
人生の舞台は無限なのだから
死んで また戻ってくる
全てが巡るの