koyo

ウインド・リバーのkoyoのレビュー・感想・評価

ウインド・リバー(2017年製作の映画)
3.9
【苦しみから逃げるな】



舞台は米国、ワイオミング州のインディアン居住区。この町で、一人の先住民少女が行方不明になる事件が起きた。主人公のコリーはこの地で、野生動物のハントを生業として過ごして来た。ある日、家畜殺しのピューマを追って、雪中を捜索していたら、少女の遺体を発見する...。

興味深いのはコリーという男のバックグランド。彼自身も先住民の奥さんを持ち、その長女が謎の失踪を遂げ、殺された過去を持つ。

苦しみから逃げてはならない。まずは真実をしっかりと受け止めること。全て起こった事は事実であり、逃げずに苦しみと向き合うことが、心の解放に繋がる。逆説的だが、コリーの言葉には、何よりも重みがあった。物事に向き合うスタンスを教えてくれた。シンプルだ。逃げるな。

最後に、こんなにスノーモービルが活躍している映画を未だかつて見たことが無い。
koyo

koyo