『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』がこの夏の“表”の傑作ならこれは“裏”の傑作とでも言うべきか。
アメリカ中西部・ワイオミング州のネイティブアメリカン保留地「ウインド・リバー 」で起きた少女の殺人事件を新米女性捜査官と現地のハンターの目を通して描くクライムサスペンス。
真実に迫るにつれて見えてくる米国の闇。先住民を迫害した挙句、今では雪しか降らない過酷な土地に追いやり囲い込んでいる。しかし、彼らはその閉塞された土地から抜け出すことは叶わないし精神的な自由すら持てない。若者は学問で身を高めるか、或いは自堕落になっていくかの2つの選択。そんな厳しい現実に否が応でも向き合わされる作品。
もう一つの見所は緊迫感に満ちた銃撃戦。言葉では上手く表現できないが妙にリアルで手に汗握ってしまった。是非劇場で観て欲しい。
※『ボーダーライン』は個人的に合わなかった記憶があるけどこれを機に観なおしてみようと思った。
