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ウインド・リバーのtomoのネタバレレビュー・内容・結末

ウインド・リバー(2017年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

ネイティブアメリカン社会の闇を描いた作品。ワイオミング州のネイティブアメリカン保留地。保留地って言い方してるけど実際はアメリカという土地を奪われたネイティブアメリカンが閉じ込められた場所。極寒の地で、仕事も無く不毛の地。多くの若者がやること無くてヤク中になる。映画でも語られるけどこの州は警察官が6人しかいない。鹿児島県くらいの広さを6人で守れるはずなく、無法地帯らしい。
以上は映画観た後に映画レビューブログ見て情報を補完した。

保留地には州警察も介入できない。つまりアメリカはここを統治しようとする気は無くて、上にあるようにネイティブアメリカンを掃き溜めに閉じ込めてるんすね。
そんなんだから犯罪が横行して、加害者は捕まらず裁かれず、のうのうと生きてるらしい。
実際にネイティブアメリカン女性はレイプ被害に遭う確率が他の地の何倍も高い。けど無法地帯だから実際の件数がどれくらいかもわからない。統計が取られていないってのが驚き過ぎる。まあ取れるはずないけど。映画の中で「ここは地獄」って台詞があるけど全然大げさじゃない。
今回はレイプ被害に焦点が当てられてるけど他の犯罪も然りだよね当然。
今(2020年6月)アメリカでは黒人差別がめちゃくちゃ問題になってるけど、他にも自分が知らないアメリカの闇がたくさんあるのねと思いました。
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