糸くず

イレブン・ミニッツの糸くずのレビュー・感想・評価

イレブン・ミニッツ(2015年製作の映画)
3.9
意味不明だけど、とりあえず映像と音の暴力として最高。

「スコリモフスキが描き出す終末のヴィジョン」というような映画なんだろうけど、超絶技巧を駆使し、テロを臭わせるような要素を散りばめておきながら、そういう深刻さやテクニックの見事さを蹴散らすかのようにカオスのようなラストに突入するのには口あんぐり、呆然とするしかない。

「人の生死に特に意味はなく、単なる出来事でしかない」という身も蓋もない感じが、生のリアルを剥き出しにしている。スコリモフスキ、大好きだ!
糸くず

糸くず