菩薩

ナンバー・ゼロの菩薩のレビュー・感想・評価

ナンバー・ゼロ(1971年製作の映画)
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これを密度と呼んでいいのかどうかも謎だがお喋り(クソ)ババアの怒涛のマシンガントークに逐一付き合ったであろう字幕:寺尾次郎に対する敬意が更に爆上がりした。正直途中何箇所か寝落ちしたが起きても全く同じテンションで同じ様な事喋り続けててそりゃ女性の方が平均寿命長かろう…と思ったし、声帯の強さに記憶力の良さに頭の回転の速さが尋常では無いと改めて感嘆した(うちのお客さんでもあぁ言う人いっぱいいるが…)。そんで我が人生を振り返ってみたところで正味「1985年誕生〜今に至る」くらいなもんで、付箋一枚あれば事足りるマイライフとフィルムの巻数さえ足りれば永久に話し続けるであろう婆ちゃんの人生との決定的な差を考えると絶望的になった。シネでもフィルでも無いので正直ありがたみよりもうんざり…の気持ちの方が強いが、文字通り堰を切ったように溢れ出し幾らカチンコを鳴らそうが止まらないライフストリームはただただ圧巻だったし、デプレシャン『愛されたひと』はこれを踏襲しながらも相当カロリーオフに成功した作品なのではなんて思った。まぁクソ疲れました本当に…私の残りライフがゼロよって感じでお後が…。
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