りさ

奇跡の教室 受け継ぐ者たちへのりさのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

初っ端から余談だけど、ちょっと「ブタがいた教室」を思い出した。
この映画のフォーカスは、「ナチスの惨さ」よりも、「学ぶということ」そのものに置かれていると思う。だから、ユダヤ人が受けた被害について詳細な描写が多くあるわけではなくて、私達がのちに自分自身でルックアップできるように、参考資料が暗に示されているように見えた。
個人的に感銘を受けたのは、こういった負の歴史を学ぶことで、荒れ狂った生徒たちが更生していく様子。つまり彼らをマイナス方向へ突き動かしていたものは、加害者側の心理だったんだろうと思う。歴史を学び、被害者側への同情心を持つことによって現代の若者も意識を変えてゆける。そこがとても良かったなと思いました。
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