mamamimi

奇跡の教室 受け継ぐ者たちへのmamamimiのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

落ちこぼれのクラスで、これではいけないと担当の歴史教師がアウシュビッツについて発表するコンクールに応募しようとする話。
フランスの学校ってもっと自由かと思ったけど、ガムとイヤホン、帽子、あとは頭スカーフ巻くのもダメ。いろんな民族がいる国家だから確かに宗教を表すものが禁止され始めたのはしょうがないけど、顔が隠れなく、頭にスカーフ巻くくらいは良さそうなのにと思っけどテロあったからか。
差別や宗教の問題は私たちよりリアルであるからこそその問題を解決する策や行動が必要なのであって、差別が少ないということではないのだなと感じた。
バスで白人女性がヒジャブをかぶる女性が席を変わると言ったのに無視したり、同じ宗教?の女性同級生がズボンを履いたりしていたら襲ってこようとしたり、黒人を侮辱したり、宗教の集会に来る、来ない、改宗、暴力を振るう生徒。
日本の学校とまた違う問題が山積み。
そんな中、アウシュビッツを調べ始めたクラス。最初は無理だとか愚痴や揉めたりしていたが、徐々に真剣に取り組み始め、見事コンクールで優勝を果たす。アンネフランクを読んだことがあったが、生き残りの方の実際話をする人を見て、やっぱり辛さが段違いに伝わってきた。
一番印象的だったのは、その人が神は信じていません、しかし人を信じていますと言ったことだった。
今でも差別、階級、貧富の差などたくさん問題があるが、彼が言ったように、人を信じ子供を信じる、そういう気持ちが人生を前進させてくれると思う。
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