主要キャストの一人アハメッド・ドゥラメの実体験を基にした教育ドラマ。
貧困層や多種多様な人種が集うパリ郊外の公立高校。一人の歴史教師が、学校から見放されかけたクラスを、アウシュヴィッツをテーマにした全国歴史コンクールに参加させる。
🇫🇷👩🏫
ノエミ・メルラン目当てで鑑賞。
落ちこぼれクラス更生ドラマ。正直"良い映画"とは言い難いが、良い話だし、興味深い内容ではあった。素直に、先生の人間力を尊敬した。
フランスの教育現場の複雑さを思い知らされた。無宗教を前提にした公立高校に、29もの異なる民族集団が通うという、日本では到底考えられないような環境。スカーフ着用を巡って生徒と教師が口論する冒頭のシーンや、黒いロングスカートを履いた女子生徒が他の生徒から詰め寄られるシーンが印象的だった。フランス人は自己主張が強いイメージがあるが、このような環境で生き抜くには不可欠な社会的スキルなのだと痛感させられた。
平和学習。フランスにおけるホロコースト学習は、日本におけるヒロシマ・ナガサキ学習に当たるのだろうか。ホロコースト生存者の方の体験談を聴くシーンは、小学生の時に広島で原爆の語り部さんから話を聴いた過去と重なり、一気にフラッシュバックした。あれは当時11歳の自分にとって、あまりに衝撃的な体験で、その壮絶な話の内容だけでなく、会場の重く張り詰めた雰囲気や、すすり泣く声、途中退席者が出たことまで、肌感覚レベルで覚えている。
ノエミ・メルランが"不良生徒"役なのは新鮮。大人びすぎていて、高校生には見えなかったけど、、笑
先生に対しても、"madame"って呼ぶんやな。
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