素晴らしい映画です。誰もが見るべき映画。
コンクールを率いていく先生や司書のハンドリングは、大人が思春期の子どもに対する時に必要なことを教えてくれる。
そして変わっていく生徒たちは歴史を自ら学ぶことの本当の意味を見せてくれる。
映画の中では、生徒たちが学ぶフランスでのナチズムの台頭や強制収容所、アウシュビッツのことは一部しか説明されない。
彼らが何を見て聞いて、態度や表情を変えていくのか、それは映画鑑賞者の周知の事実とされているからだろう。
ネットで少し検索するでも良い、本を読むでも、映画やドキュメンタリーを見るでも良い、何が当時起きたのか、教科書に載ってた数行の説明だけではなく、もう一歩も二歩も踏み込んで、生徒たちのように学んでからこの映画を見ると、彼らの変化に容易に同調できるだろう。
私は、自分がそれらを知った時のことを思い出して、悲惨な写真、映像が頭に過ぎって涙が止まらなくなった。それでも生徒たちの横顔が見せる、もう彼らが見えてる世界は今までとは違うんだと分かる表情は、胸の苦しさから解放してくれた。この感覚は他の映画では得難い。
とにかく見て欲しい映画です。
