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奇跡の教室 受け継ぐ者たちへのdeenityのレビュー・感想・評価

3.0
実話を基にした落ちこぼれクラスがコンクールを通して改善していくという物語。ナチスの虐殺やアウシュヴィッツ収容所、その当時を生きた子どもや若者たちを学び、学級崩壊しつつあったクラスが団結する。まあありがちな映画ではある。
本作の独自性としてはやや史的要素に偏っている点に思う。時代の変化と共に風化していく出来事を改めて現代の人間に伝えていく。そういう意義も含まれているため、単に成功譚としての意義だけでなく学ぶことも多い。特に第二次大戦を学ぶことに重きを置かれたストーリーであるため非常に考えさせられた。

ただ一方クラス経営においての要素が弱く、担任教諭と生徒との信頼関係だの生徒が問題を抱える背景なんかはハッキリと描かれない分、肝心のクラスが改善していく様の感激が少ない。
担任のゲゲンがどれだけ良いことをしたのか、ということが明確に表現されていなければ感動も薄くなるのは否めない。
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