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帝一の國のshihoのレビュー・感想・評価

帝一の國(2017年製作の映画)
2.7
内閣総理大臣への一番の近道とされる名門男子高校の生徒会長の座を巡って繰り広げられる校内選挙戦を描いたストーリー。

登場人物達の漫画のキャラ感満載の言動も許される世界観と出世どころの俳優さん達の熱演でそれなりに楽しめる仕様となっておりました☆

原型なくす程ギャグ枠ライバルキャラに徹した野村周平と、
乙女系男子を自然にこなしていた志尊淳(今朝ドラの「半分、青い」のゲイキャラもこれで射止めたのかもしれませんね。声がかわいい!)が良かったです。神木隆之介くんに似てるかな?
そして爽やかボーイ大鷹弾(おおたかだん)を演じた竹内涼真がとってもカッコ良かったです!なんだろ、髪型かな?今より髪短めでよかった(//∇//)いつもそのくらいにしててよ!体型もカッコ良く学ランが似合う似合う♪

生徒会長は3年次になるようなので、その前から次期生徒会長候補の中で有望株に狙いをつけて、入学時から誰に尻尾振っておけばいいかを画策するところや、
まず生徒会長になるにはルーム長(学級委員長)になって生徒会にならなきゃならないところ、
そして副ルーム長が実質の右腕になるところなど面白いなと思いました。
※主人公の帝一は一年生なので、自分の一つ上の学年の会長選が本作のメインイベントです。

ただ役者は出揃っていざ票集め!となると思いの外捻りがなくつまらなかったです。
また、帝一(菅田将暉)のバックグラウンドや情熱がイマイチ弱く、本作一番の操られ人形キャラだったので「都合のいい奴じゃのう」って感じで誰を応援していいのか分からなくなりました。
父親との「国語ー!」「うおー国語ーー!!」って採点したテストの点数発表するシーンつまらないのに長いんだよ…。
今回は菅田くんもそこまで見せ場なかったかな…という感じ。

最後の主人公達の学年の会長選も突っ込みどころだらけだったし…。

総括すると、若手の売れ出し中イケメン俳優さん達を見たければ観てもいい、
ストーリー的には序盤だけ楽しめる。途中経過とまとめ方は微妙。
どんな汚い手を使っても、地に這いつくばってでも欲しいものを手に入れるという最初の主人公のポリシーや異常な体育会系みたいな校風が面白かったんだから、やるならそんな拍子抜けなラストにしないで徹底して狂っててくれ。

あといくらイケメン軍団でも目の前で集団で褌(ふんどし)一丁で太鼓叩かれて「キャーー♡」とはならん。目のやり場に困る。服は着て。
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