タル·ベーラ伝説前夜のイベント上映で鑑賞しました。
同時に上映されていた「ファミリーネスト」や「アウトサイダー」よりは、よりその後の「サタンタンゴ」や「ニーチェの馬」に近い作風だったと思います。
炭鉱の町を舞台に、男女の三角関係という単純なテーマを淡々と描いているだけですが、情報量が満載のモノクロの重厚な映像に表現より、何かが起きるようなスリリングな感じが終始続いている感じで、最後まで緊張して見れました。
重要なことが画面の中心ではなく、後ろの方でひっそりと起きているのではないかと思わせる感じは、個人的にはソール·ライターの写真とかを思い出す感じかなぁと。
「サタンタンゴ」のような長編ではないので、タル·ベーラ監督作品の入門的な感じなのかなぁと思いました。