あの日から、早くも干支が一回りしようとしています。
誰もが経験したことのない大惨事の中、政府の中枢にいた政治家たち。そして、何が起きているのか真実を伝えようとするメディア記者。どこまで正確なのかはわかりませんが、再現VTRのごとく淡々と進んでいきます。
擬似的ではありますが、ドキュメンタリーとして、あの大惨事をこういう形で残すことは意義があることだと思います。
政治家やメディアに関わらず、誰しも情報が錯綜している状態では、何が正しくて何が間違っているのか、判断していくのは本当に難しいことだと思います。
また、どういうふうに国民に情報を伝えるのか。一つ間違えればとんでもない事態になってしまう。
あの時に、民主党政府がとった行動が最善だったのかどうかは議論の余地があるでしょう。
では、自民党政府であれば良かったのかと言われれば、昨今の、臭いものにはフタをする内向き隠蔽体質を見ると必ずしもそうとは言えないのではないかと思います。
また、こういう作品が作られることにも了解は出なかったのではないかと思います。