Tetsuya

太陽の蓋のTetsuyaのレビュー・感想・評価

太陽の蓋(2016年製作の映画)
3.4
東日本大震災を、報道記者、官邸、避難したご家族と原発職員、東京電力(劇中では東日電力)と
それぞれの視点から多角的に描いてある作品。
「Fukushima 50」が福島第一原発職員(こっちでは東都電力)の視点に絞って描いてある作品なのに対して、本作は様々な視点からあの日の様子を浮き彫りにするような作りになっていて、事象全体を理解するにはよい映画なのかもしれません。
まさかそんな場所まで放射能の危険が及ぶ可能性があったとは知りませんでした。
ただ、視点が沢山ある分、悪く言えば散漫でインパクトが少し弱い気が。。
観る側をグッと惹きつける物が一つ欲しかった気がします。
主演の北村さんをはじめ、キャスティングが好きだったので勿体無い気がしました。

ただ、一言も言葉を発せず、グッとお爺ちゃんの位牌を胸に抱いて避難したご家族のおばあちゃん。
この方の映像がとても説得力があり心に残りました。

「Fukushima 50」をもう一度観ようと思います。
Tetsuya

Tetsuya