義民伝兵衛と蝉時雨

田園に死すの義民伝兵衛と蝉時雨のレビュー・感想・評価

田園に死す(1974年製作の映画)
4.5
十代の頃に大好きだった作品。サントラを購入して聴き込んだことも懐かしい。『寺山修司映画祭2023』にて、十数年ぶり、劇場にては初鑑賞。寺山修司のルーツ。現実と虚構。観念的で、夢幻的で、ノスタルジック。語り口がやはりフェリーニやホドロフスキーを連想させる。そこに和の情趣が狂い咲く。中毒性の高い世界観が相変わらず素晴らしい。寺山のこの世界観の中で見る春川ますみや原田芳雄。三上寛にJAシーザーは、ユーロライブ、極音爆音上映。絶好の環境で、十数年ぶり、寺山の夢現に陶酔した。