このレビューはネタバレを含みます
「若い頃の痛々しい自分を思い出させてくれる作品」
私も地方の出身なので気持ちがわかる気がした。都会に居場所を求めようしても、サーカスみたいな猥雑なところしかなかったりする。線路もうまく渡れないし。
大人になっても、内面化した母親の影響から離れられない。壊れた時計に執着する母親。主人公の時間の流れをわかりやすく表している。サーカス団員は自分の時計を持って時間を刻んでいるが、主人公のいる場所は時間が止まっている。空気女は性行動メタファーだが 、本当に行動している場面が急に来るのでびっくりする。