このレビューはネタバレを含みます
これはこれは…
長く寝過ぎた日に、おかしな、でも妙にディテールが凝った、「長編の夢、三本立て」をみたりしますが、なんだかそんな感じのする映画でした。
以下とりとめもない感想。
最後の演出、背景が倒れ、現実が現れる。
だんだんカメラが引いて、舞台ごと映し出される感じが、メタ的で、面白かった。
記憶に張り付いているイメージ、あるいは脳内で潜在的に作り出されたイメージのようなものがぱっぱっと、唐突に差し込まれる感じ、すごく自由で、キューブリックの映画を思い出した。
「そうだ。この目で見たいのだ。
実際に起こらなかったことも、記憶の内だということを。」
このセリフからも感じるけど、寺山修司自身が実験的な気持ちで作ったのかなと、勝手な予想ですが。
「間引き」のシーンは胸が痛んだ…。