淵に立つ、本当に最後に淵に立つのだ。
無害さと潔白を象徴する白からは剥き出しに現れる欲望の"赤"。あの家族の不幸の象徴そのものの赤。
そして川の字、前半の川の字とラストの川の字。
そういった色やモ…
家族を裁きに来たかのような浅野忠信さん、無機質な感じがこわい、天使か悪魔か全てを超越したものか、娘の蛍を本当に傷つけたのかどうかは分からない。人の良さそうな仲野太賀君ですら本当のところは分からない。…
>>続きを読むぼんやりと始まって、ちょっとずつどんな家族か、工場で働く労働者の犯罪、母親との出来事、父親の過去が明らかになってくるから、目が離せない映画だった。犯罪者の息子、父親、母親、みんな罪悪感を抱いて、最後…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
太賀目当てで鑑賞したら想像以上に凄まじい内容で、衝撃とショックでずんと心がやられてしまった。日本映画というより韓国映画っぽいと思った。苦しかった。
終始じっとりとした空気感を纏っていて、この物語は…
8年前と後で、食卓、服装、メイクなどの変容が見事に表現されていて、こういう美術や演出は見ているだけで引き込まれる。
特に筒井真理子の8年前は引き込まれるような色気がムンムンに出ていたが、8年後はダー…
まるで韓国映画のような乾いた空気感と鬱々とした展開。
前半のある事件のあとに再登場する“あの子”を目撃した瞬間、いろいろと覚悟を決めなければならなかった。
「えらいもん見てしまった」「こういう映画だ…
前半は、傑作の雰囲気満載でかなり期待していました。
後半の重大要素が娘の件なのが、傑作になり得なかった最大の要因のような気がします。
あの要素を選択したのならば、何故そうなったのかもう一度登場すべし…
(C)2016映画「淵に立つ」製作委員会/COMME DES CINEMAS