南麗

我が美しき壊れた脳の南麗のレビュー・感想・評価

我が美しき壊れた脳(2014年製作の映画)
5.0
ロッチェは花火を見て眠りについた朝に、脳卒中で倒れてしまう。病院に運ばれ一命は取り留めたが、視覚に後遺症が残ってしまう。

脳卒中になったロッチェが、視覚と読み書きに障害が残ってしまいます。ロッチェのリハビリや治療を追っていく過程を映したドキュメンタリーです。
脳や障害に無知なので、興味深い事が紹介されていました。
ロッチェはタイピングは出来るが、いざ自分の書いた文面を読もうとすると、何が書いているか分からない。なぜなら、読むことと、書くことは使う脳の経路が違い、書くことは脳の中でも直感的な部分を使うが、読むという事は、視覚を使うので、ロッチェのような視覚分野を司る脳に損傷を受けていると、読むことができないそう。

ロッチェさんが、映画監督のデヴィッド・リンチを尊敬している事もあり、少し似たような演出にしたりしていて、楽しかったので、リンチ好きもお勧めです。
プロデューサーもリンチですし。
南麗

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