イチロヲ

女番長(スケバン) 玉突き遊びのイチロヲのレビュー・感想・評価

3.5
大阪の感化院から出てきた不良少女(叶優子)が、ヤクザの後ろ盾をもつズベ公(衣麻遼子)と対峙する。東映「女番長(スケバン)」シリーズの第7弾(最終作)。主演の叶優子は、撮影中の事故により脚を複雑骨折している。

今作では池玲子と杉本美樹が不在であり、端役だった叶優子が次世代を担う女優としてプッシュされている。先輩格のヒール(悪役)が負け試合を演じることにより、新人を格上げさせるという、プロレス的見地が垣間見られる。

ヤクザを相手取ったリベンジ劇、イケメン野郎(白石襄)との恋愛劇、ズベ公同士の衝突劇など、出涸らしともいえる要素が無難に詰め込まれている物語。密輸ダイヤモンドの横取り作戦を主軸にした展開は、それなりに面白い。

パンツ一丁で水浴びに興じるズベ公グループと、そこから始まるライバル軍団とのキャット・ファイトがエキサイト必至。パラセーリングを使ったスタント撮影も素晴らしく、東映ピンキー末期を感じさせない、パワフルな作品に仕上がっている。
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