MinaMi

パリ横断のMinaMiのレビュー・感想・評価

パリ横断(1956年製作の映画)
2.6
この映画をハッピーエンドと見做すのは違和感がある。ジャン・ギャバン、プールヴィル、ルイ・ド・フュネスら役者の演技は素晴らしいし、夜中のパリは美しい。この違和感は原作と比べてしまうからだと思う。占領中のパリでこっそり豚肉を運ぶという大筋は同じだが、男同士の友情なんて全くないし、結末も全然違う。
重苦しい狂気を纏った原作と、軽いユーモアが飛び交う映画。別物だと思って観る方がよい。
影絵のシーンは緊張感があって好きでしたが。
冒頭の地下鉄の盲人のエピソードは伏線かと思ったが、全体的に権力に立ち向かう的な話とは感じなかったので不完全燃焼。
軽くユーモラスなモノクロ映画。

・脚本 4/10
・演技 7/10
・演出 6/10
・音楽 4/10
総合点 21/40
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