にっきい

キートンのハード・ラック/悪運のにっきいのレビュー・感想・評価

2.9
ランチタイムは力を抜いて気まぐれに。
こんちはにっきい、お昼ですよ。

三大喜劇王の1人、大いなる無表情バスター•キートンの主演作。
チャップリンと違い化粧はしてないけど、どんな時も一才表情を変えないのが凄い。

人生上手くいかない男が、自殺しようもして電車の前に飛び出すとポイント切り替わって逸れて行くし、首吊ろうとすると枝が曲がって吊れない。

そんなこんなで途方に暮れていたけど偶然?勢いで?博物館に勤める事になる。
まあそこからは何時ものドタバタ。今回の見せ場は馬を使ったアクション。
馬で湖を渡ったり、落っこちたりは序の口。
走る馬に橋の上からとびのったり、最後は逃げ出した馬だと思って手綱を引っ張ると…、クマが出てくる?(笑)

クマから逃げて飛び込んだ家には丁度強盗が押し入っている!?
人質になってる女性に一目惚れするキートン。
散弾銃の弾を暖炉に投げ込むと爆発しててんやわんや。

無事女性を助けてプロポーズすると、女性は結婚してた!
夢破れたキートンは高飛び込みでプールに飛び込むのだが…。

チャップリンでも仕事が上手くいかなくて自暴自棄になるのはあったけど、自殺を描いてるのは衝撃的でした。
と言ってもコミカルだし、結局死ねないんだけど、見ててあまり楽しくはなかったかな。
その後は偶然から上手くいったり、悪くなったりのドタバタ。
何時もの安心感と、相変わらず凄いアクションに驚き。

実は今作長らくフィルムが消失してたらしく、発見された時は不完全な状態でラストも無かったそう。
なので場面が飛ぶ箇所が何箇所かありました。
さらに後年ラストが別の場所で発見されたんだけど、それは静止画。

プールに飛び込むと地面に穴があいて、キートンは何処かに落ちていってしまう。
数年後中国人の妻と子供を連れて戻ってくるキートン、でおしまい。
にっきい

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