ATSUSHI

デッド・ガールのATSUSHIのレビュー・感想・評価

デッド・ガール(2015年製作の映画)
3.4
IT'S ALL ABOUT RAGE


虐げられた末に自ら命を絶ってしまった少女は孤独と怨憎の具現化となる。

『ダニエル』も面白かったし、本作のコンセプトもなかなか惹かれるもので鑑賞。まず、主演のロナン・ルビンスタンはロン毛のインキャだけど顔の系統がパトリック・シュワルツェネッガーと一緒っていうのが良い。元はもちろん最高にイケメンだ。

『ダニエル』でも書いたように〈イマジナリーフレンドに身体を乗っ取られる〉という独特なコンセプトでも、サブジャンルとしては往年の『ザ ・フライ』『ブラッディ・ツイン』タイプのボディホラーを見事に踏襲した傑作だった。そもそもボディホラーは自己嫌悪と相性が良いものだと思ってる。

本作のモイラはめっちゃリスカするけど、少なくともその魂に自己嫌悪があったとは見られない。
そのかわり、彼女にずっと付き纏っていたのは孤独。ただ友達になってくれる人が欲しかった。なのに誰も助けてくれないどころか舞台の更生キャンプですらいじめられるという追い討ちをかけられた。
恨を共有したはずの主人公もヒロインもいざという時には態度を変えてクズ呼ばわりされる始末。「それだけは言わないで」と泣き叫ぶモイラの悲痛。これはモイラ同様に虐げられたはずの主人公側すらを憎んだほど。劇中で一番美人だったキャンプ運営側のブロンドですら分らず屋の偽善者なので死んでもらうしかない。

陰気な人ほど避けたくなるのが人の気質とはいっても、孤立させた側こそ非があるのに良い加減気づけないものなのか。こういう人が冷たい時代ほど、この映画は問い続けるかのように痛みを貫いていくのだ。














【身の上話】
それにしても、最悪な11月だった。
新しく所属した事務所のビッチ上司は何も教えてくれない。仕事で分からない事を聞いてるのに、返ってくる答えは「調べてください」の一点張り。これでいて社内は大量の書類作成に追われている。期限があるなら何故その場で答えを出さないのか。協力しなきゃいけない場で上司がその態度????
加えて週3以上のテレワークで文面上のやり取りが大半という始末。見てもらった方が早い肝心な時にテレワークとかマジ都合いいよな!
おまけにこのビッチは自分と同ポジションの前任さんを就業から4日で辞めてしまったほど精神的に追いやったとか。その人も含め、過去に4人も短期間でやめてってる。
そんなやり方で今月レポート16件?さすがにこれはエージェントさんに報告。未経験歓迎、分からない事があれば聞いてください、って言ったのはどっちだよ

去年からのパンデミックに親友と喧嘩別れといい、どうも人が冷たい時代になったとしか思えない。こういう状況が長いとおれもおれで益々中身が醜くなっていくのも認めざるを得ない
こんなのでも友達が欲しいと思うのはいけないんですかね。裏切りも卑劣もウンザリ…疲れた