まこと

大奥浮世風呂のまことのレビュー・感想・評価

大奥浮世風呂(1977年製作の映画)
4.1
東映のアダルト映画
貧しい女が大奥で将軍のお手付け女郎になって一発逆転を狙う
その秘策は故郷の泡風呂 つまりはソープ

ホモ坊主、好色イケメン坊主、インポ将軍ら強烈なメンツ
主人公の髭と髪型、セット、松田瑛子 
これは愛のコリーダのパロディーか

めっちゃおもしろい 
ハッとさせられる演出多数
喘ぎ声だけ部屋から聞こえてのタイトルバック、便所シーンのカット、大奥を追い出された女が竹林に神秘的に佇むシーン等 
特に便所シーン 
排泄する大奥の上流階級の女と下の肥溜めにいる貧しい男 
貧富の差、カーストをわかりやすくビジュアル化していて秀逸でした
そしてラスト 
カースト下位の人間のカウンターパンチ
北野武の最新作 
首を思い起こす社会を蹴飛ばす様な痛快さ

ピンク映画って映画見ない人からすればゲテモノだけど映画の歴史的に見ると超重要なピース
上映時間、10分に1回は絡みのシーンなどガチガチの枠の中で見たことないような絵、演出、構図、カメラワーク 映画の面白くなる工夫を監督はしてる 
だからそんなエロ映画大好きです
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